解けて散りゆく紅い糸――



ほのかに濁ったワインの色に

陶酔した愛は果てしなく

けれども盲いだ両目は

熱に浮かされた者にこそ与えられる



愛は気高く貪欲で

泥沼の誘惑を齎したが

しかしていつから僕の眼は

愛を無限と知っていたのか



水面に囚われたふたつの蝶々の

いつしかひとつは舞い上がり

濡れた羽が煩わしくて

僕はただあがくばかり



解けた紅の残滓の中で

有限のはかなさを唄いながら