届かない光に手を延ばして
見えない兆しに君を望めば
触れ合わない番いの、淋しげな風を見る
雨色のオルテンシアよ 何を想うか
濡れて溺れた残り香に
君は何を愛しむのか
空色のオルテンシアよ 何を抱くか
枯れて狂った真紅の空に
君は何を慈しむのか
私と君がここにいるだけで
この世界は満たされているというのに
嗚呼オルテンシア その瞳は何を映すか
愛しいオルテンシア 大切な君
どうかその二つの宝玉に 私の影のみを捉えておくれ
そうして私と君の全てをそこに閉じ込めて
決して開くことのない鍵をかけて
二度と『愛』と云う言葉を無くさないように
世界の中心がずれて仕舞まわないように