長い長い真っ暗なトンネルを、

吐き気がするほどゆっくりと、

抜けたその先の光を目指して、


一歩、一歩。

その闇の中を進んで往く。


揺るがぬ事実を知らぬ儘。返らぬ嘘を負った儘。

その少女は知らないから。


毒ガスの酸素を肺胞一杯吸い込んで、

咽せて吐き出す血を飲んで、

冷めない熱に魘されながら、


一歩、一歩。

その檻の中を進んで往く。


出口の無いのを知らぬ儘。光の無いのを知らぬ儘。

その少女は見えないから。


目眩を堪えて歩んで往く。


いつか、力尽きて倒れるまで――。